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俺は自他ともに認めるハンサムマンとして有名だが、そんな俺が昨日、床屋へ行ったときの話しだ。

ただでさえハンサムな俺が、ヘアスタイルにまで気を使ったら、もう目も当てられないほど町中から注目を浴びてしまうことは間違いない。
なので、俺は、このハンサムぶりをウィットに隠すべく坊主頭にしている。

しかも、俺が行く床屋は決まっている。
その名も、QBホーム。

なんと1回10分1000円という激安でヘアカットしてもらえるのだ。

俺は、このQBホームに月2回定期的に通っている。

坊主ゆえにリンス(シャンプーすらも石鹸でまかなう)もいらず、ドライヤーもいらず、整髪料もいらない。月々ヘアにかける一切合切の料金2000円。
まさに「環境」がテーマの21世紀に相応しいヘアスタイルといえるだろう。

そんなハンサムな俺が、忙しさのあまり三週間も頭髪をカットせずにいたところ、無性にハンサムさが増して世間の注目を浴びる気がしたので、俺はかなり大事な仕事の打ち合わせ30分ほど前だというのに、QBホームに入った。
ところが運の悪いことに、先客が数人。
待たなければならない。
ただ、30分のあいだに先客は4人。すでに半分切り終えてる客が2人。カット職人のほうは2人。
俺は、逆算にして、「いける」と思った。
このQBホームから打ち合わせ場所まではわずか数分。15分後にはカット台に座れて、25分後にはカットが終わっているだろう。
スーパーコンピュター並の速度で緻密な計算をした俺は、1000円払って、座って待った。

ところがである。

ちょうど昼時ということもあってか、カット職人が一人、担当している客のヘアを切り終えると、休憩室に入ってしまったのだ。
残された時間は25分で2人。

こんなことあるのか??

俺のノーベル賞もののスーパー頭脳でも、「お昼だから、ご飯を食べに休憩する」という選択肢は気が付かなかった。

さすがの俺も、一瞬焦ったが、ここは漢(おとこ)が試されるときだと、慌てることなく、引き続きハンサムなまま自分の出番を待った。
坊主ゆえに5分で終わったこともあるので、ギリギリ間に合うという更なる計算をしたのだ。

で、泰然自若と、時間が来るのを待った。
さすがは、俺の頭脳。
25-10×2=5
という、予想した通りに俺の番が来た。
この計算式を解読できるのは、アインシュタインと俺くらいなものだろう。

残り時間5分。
正直、このあとの重要な打ち合わせを考えると気が気じゃない。

だが、ここで慌てて「急いでくれ!」などとオタオタと要望すると、ハンサムが廃る。

俺は明鏡止水の気持ちで、「丸めてくれ」とだけ申し出た。

「了解しました」といったヘア職人が、バリカンで俺の頭を刈り始める。

滑るように動くバリカンが肌に心地よい時間だ。

この調子で順調に行くと、打ち合わせにはギリギリ間に合うかもしれない。
数分の遅れなら、俺のハンサムさゆえに「ギャルたちからサインを求められた」とでも言っておけば、相手も納得してくれるだろう。

そんな安らかな気持ちでいたときである。

ヘア職人が手を止めると、「あれ?」と言って首をかしげたのである。

(以下、次号に続く)

コメント

はじめまして!
最初から読ませてもらいましたよ、ぶっちゃけかなりおもしろい
ビデオボックスネタには大爆笑しました

続き楽しみにしています

2007/08/24 18:52:23 | どんぐり

>>どんぐりさん
初めまして~
俺のはネタじゃなくて、ただありのままの事実を書いているだけなんですけどねぇ。
生きていると色んなことがあるもんです。
今後ともよろしくどうぞー

2007/08/24 19:34:59 | キャバクラ独眼鉄

続きが気になります~♪
更新楽しみにしていますので
宜しくお願いします
サイトの方も拝見させて頂きました
とても面白かったですo(^-^o)

2007/08/27 23:14:25 | haru

>>haruさん
今更、サイトの閲覧ありがとうございます。
あの頃は若かったです。
今はすっかり成長しました。
まさにその成長した姿をブログで後悔、じゃなくて公開しているわけです。
続きは少々お待ちを。。

2007/08/28 18:57:07 | キャバクラ独眼鉄

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