2009-02-16
誰かの苦悩。
先週。
相も変わらず一人で自宅で焼酎を煽っていると、夜中の2時近くに電話が鳴った。
出ると、大学のサークルの後輩のHという男だった。
こんな時間に何だと思って出ると、
「つらいです。もういっぱいいっぱいで」
と、仕事と人生の泣き言を口にしてきた。
男の泣きごとに進んで耳を傾ける趣味はないのだが、わざわざこんな時間に電話してきたのだ。邪険にするのは忍びない。
そう思って、引き続き話しを聞くと、
「先輩達と呑みたい」
という。
引き篭もり体質の俺が自分から飲み会の誘いをするなど、まずしたことがないのだが、カワイイ後輩の頼みだ。彼のためにメンバーを集めることを約束すると、彼は、
「あ。でも、誰でもいいわけじゃなくて、あんまり成功してない人たちと呑みたいんです」
と補足してきた。
×××
え?え~っと、それはどういう意味かな~?
俺が聞くと、彼は数人、具体的な名前を口にした。
うーんと、良く分からないけど、社会的落伍者(あるいはその予備軍)ってことかな~?
ふーん、なるほど、なるほど
良く分からないけど、そんなメンバーたちと呑みたいのに、真っ先に俺に電話してきたってのは、どういうことなのだろうなぁ~
ふーん、まあ、いいだろう
そんなときもあるだろう
仏のように優しい俺は、
飲み会の曜日も彼の仕事に合わせて、いざ万年フリーターやリストラ派遣社員など“大学は出たけれど”な精鋭達6人に声をかける。
それぞれ一癖ありながらも、後輩の悩みの解決に一役買ってくれそうな厳選された男たちだ。
さあ、H!
キミの苦悩を思いっきり口にしたまえ。
少しでも、キミを楽にしてあげるためにありったけの言葉と、飲み会の席のキミの飲み代を恵んであげようではないか。
ところが、飲み会の前日。
そのHから電話があった。
飲み会の日時の確認かと思って出ると、彼はこう口にした。
「すいませ~ん。仕事が入っちゃって行けなくなりました~。またの機会にお願いしま~す」
×××
×××
そういえば、彼には恋人がいた。
恋人がいる男の悩みなど、しょせんそんなものなのだ。
そんなわけで、一昨夜。
今さら取り消すわけにもいかずに、選ばれた精鋭たち6人と何の目的だか分からない飲み会を無駄に開催することになったのだった。
ああ、不毛なり。。















