2007-10-22
人徳。
先日。
“キャバクラ独眼鉄”のサイトで知り合った、とある男と呑む。
彼は気に入った女には年間数百万円もの金を平気で突っ込むという豪快な男だが、そうやって突っ込んだ女は口説けた事が一度もないという悲劇の男でもある。
彼の指名する嬢のいるキャバクラにいくと、
どうも「何だかなぁ」という嘘くさいテンションのトークがいつものように、ダラダラと営業終了時間まで続く。
さすがに、その空気は本人にも伝わっているらしく、店を出ると、
「どうっすか、ねえ、あの子どう思います??」
と切実に聞いてきたので、俺は一言。
「無理でしょ」
と優しくアドバイスをあげた。
彼は、金があろうとダメなヤツはダメということを教えてくれる貴重な人間なのだが、その後、帰宅前に彼の要望で花屋に向かう。
なんと、明日指名嬢にお花のプレゼント攻撃をするために予約しておくという。
「やめましょうよ。意味ないっすよ」
という俺の言葉を無視して、万単位で花束を購入する。
まあ、人の金だからどうでも良いけど、勿体ないなぁ。
と思いつつ、俺はそのとき見かけた500円の鑑葉植物に、何となく惹かれ、自分の観賞用に購入した。
翌日から、俺は、玄関に置いた、鑑葉植物に毎日水をやる生活が始まった。
1日1回グラスに注いだ水をコップ半分ほどあげるだけのことだが、“何か育てている”という感情は、自分が失っていた大事な感情であることを思い出させてくれた。
購入して10日ほど経って、たった500円の小さな植木鉢の鑑葉植物ながら、愛おしい気持ちが芽生えてきた昨夜のことだった。
今度は一方、大学の友人であるSという男を酒に誘った。
別に彼と呑んでも、何も面白いこともないし、金も俺が払うのだから、むしろ損なのだが、たまにSの様子を伺っておかないと、不安になる。
いつのまにか死んでる恐れがあるような男なのだ。
何かあったら何とかしてやらなければ、と思わせるような男なのだが、はっきり言って俺は俺のことで精一杯。むしろ自分の生活すら危うい状況だ。いま死なれても困る。いや、死んでくれてたら困らないが、半死の状態で路頭に迷われていたら困る。
そんなわけで昔は良く呑んだ赤提灯にいくと、Sは久々の訪問だったため、店のお母ちゃんに心配される。
「お兄ちゃん(俺)は陽気やからええけど、アンタ(S)は孤独やろ。ホンマ、心配しとった」
別に彼としては、最近割と仕事が順調で忙しかっただけなのだが、生きているだけで、あちこちから心配される、というのはある意味、“人徳”かもしれない。
そして、バカバカしいとは思いつつも、酔っ払うと、
「たまには女の子と話がしたいなぁ。」
というダメなテンションになり、キャバクラに向かった。
そこで彼の隣には、肌が真っ黒に日焼けして、トルエンで脳みそが半分解けてしまった売女がついた。
売女は、すでに酔っぱらって正気を失っているSを金づると思ったのか、彼の肌にベタベタと触れながら、気がある素振りを見せつけ、ドリンク攻撃、指名攻撃、延長攻撃を仕掛けまくる。
その全てに、「イエス」と答えた彼は、ずるずると、延長しまくる。
俺が帰ろうと言っても、その売女に、すでに意識の8割を失っているSの同意を引き出し、結局お店の終了時間まで、ズルズルと延長を繰り返す。
しかし、こうも単純に騙されるかね。
俺は帰り際、まっすぐ歩けない彼の肩を抱えながら、こう諭した。
いいか。
人間はな、嘘をつく生き物なんだ。
特に、女は嘘をつく。
女の口はフェラをするだけじゃない。
嘘をつくんだよ。
キャバクラで働く女はなおさらだ。
頼むから、覚えてくれ。
なんというか、これは不思議なことだが、Sにはたぶん、「人が嘘をつく」「自分を騙す」という概念がない。
いや、もちろん、言葉としては分かっているはずだ。
しかし、彼自身、他人に大して虚言や詐欺や欺瞞を行って、自身を良く見せよう、とかお金を稼ごう、などいう気持ちをわずかながらにも持ったことも、感じたことすらもない人間なので、他人が仕掛けるそういった行為にひどく無頓着で防御の意識がないのだ。
まさにキャバクラに通うには一番まずい体質の人間だと言えるだろう。
そうして、彼をなんとか俺の家まで連れ込むと、彼はそのまま倒れるように眠ってしまった。
まあ、毎日これだったら先が思いやられるけど、たまにならしょーがない。
と思ったのも束の間。
彼が朝から仕事だと先に出たあと、日課の鑑葉植物に水をかけようとしたそのときである。
俺は、思わず呆然とした。
なんと、俺の大事に愛でていた鑑葉植物が、茎のところから折れ曲がって、葉は8割方、落ちてしまっていたのだ!
な、なんだ、どうなったんだ。。。
そういえば、昨夜、Sが玄関先でこけそうになってガタガタ物音がしていたが、そのとき、植物に手をついたなりして、潰していたのだ。。
俺は、まじで凹んだ。
女に振られる。
仕事がうまく行かない。
知人に騙される。
人生には色んなことがある。
でも、こういった事態は、「なにくそ!」という逆境も呼び起こす。
ただ、育てていたものが無惨に破壊されるということ。
これは、ホントに全身の力が抜けるというか、ただただ虚脱感に襲われるだけだ。
これに懲りた俺は思った。
Sをキャバクラに連れていくのはヤメよう。
ついでに俺もヤメよう。。
















コメント
10日も一緒に過ごしたんですね。
きっと、今はまだ心に小さな穴が
開いているような気持なんでしょうね。
でも、元気になったら
キャバクラ行ってくださいね!
鉄さんがキャバクラ行かなくなったら
屋号(?)変わっちゃいますからっ^^
2007/10/22 12:57:18 | はるか
最近のキャバクラには夢が無くなってきたんですかね・・・?
2007/10/22 19:36:48 | チー
鉄さん成長してますなー
でも無駄な事に全力を注ぐ事を忘れるないで下さい。
メガネ&デッパ入歯の日々を思い出して下さい
2007/10/23 10:40:29 | Jigen
500円鑑葉植物ならオレが買ってやるから
元気出せwww
んで、キャバにも行ってくれww
2007/10/23 11:51:15 | さす
次はサボテンがいいっすよー
うちに月下美人あるけど、わけてあげようか?
2007/10/24 9:18:06 | ちむ
お久しぶりっす独眼鉄さん!
キャバクラ通いやめちゃうんですか?そんな訳ないですよねー
まだまだ武勇伝?期待してますよ!!
2007/10/24 16:46:28 | ゆうた
×鑑葉植物
○観葉植物
2007/10/25 5:32:26 | 羊児。
>>はるかさん
んじゃあ、はるかさんが相手してください!
>>チーさん
夢は見たい人にのみ存在します!
>>次元さん
無駄に無垢なまま成長しています!
>>さすさん
買いに行ったんですが、もう売ってませんでした!
>>ちむさん
ください!まじ欲しいです!
>>ゆうたさん
死ぬまで頑張ります!
>>羊児さん。
間違えてました!ご指摘ありがとうございます!
2007/10/25 16:54:20 | キャバクラ独眼鉄