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唐突だが、
最近の俺を巡る状況はかなりハードである。

一体何故なのか。

イケメンだからか?

もしもそれが原因なら、俺をこんなイケメンに生んだ親を恨むしかない。

俺自身は、揉め事が大嫌いなので、ほとんどトラブルなく平穏に過ごしているはずなのだが、
周囲から、
「××から脅迫されて困っています。弁護士紹介して下さい」
「彼氏(彼女)と険悪になってて相談に乗って下さい」
「明日までの締切り仕事を、何とか手伝って下さい」
「仕事がない。何かないですか」
「税金がヤバいんですけど、確定申告のやりかたを教えて下さい」
「結婚します。つきましてはパーティーに参加して下さい」

などなど、俺じゃなくて、もっと立派な人に相談しろよ、と思うような、様々なトラブルに対応している。
頼まれたらしょうがないので、最後の一つ以外は、かなり真面目に対応している自分がいる。

これもイケメンの宿命だと思って諦めているが、

そんな“イケメントラブル”に見舞われながら、さきほど。
仕事を済ませ、帰宅のために電車に乗ったときのことだ。

絶え間ないイケメンの姿のまま、電車に揺られていると、横のほうから、なにやらすすり泣く声が聞こえた。
振り向くと、一人の清楚で奇麗な若い女の子が涙を流していた。

最初、重度の花粉症か何かだと思ったが、そうではないようで、明らかに携帯電話の画面を見ながら、泣いている。
悲しみの涙のようだ。

俺は、様子を伺った。

彼女は、泣き止むことが出来ないほどの何かがあったのか、1駅経ち、2駅経っても、泣き止むことがなかった。

むしろ、その悲しみは時間が経つたびに大きくなっているようでもある。

何があったか分からないが、ここは何とかしなければならない。

おそらくこの涙は恋の涙だ。

大体、若い女の流す涙は9割が失恋と決まっている(残りの1割は体重計の上で)。

ここで、イケメンの俺がハンカチの1枚でも渡そうものなら、間違いなく彼女のハートは、元カレから俺に移り来て、その悲しみを半減することが出来るであろう。

俺は、ポケットを探った。
ハンカチを探したのだが、ティッシュしかなかった。
しかも、そのティッシュは、俺がいい加減にポケットに入れておいたせいか袋からはだけ、まるで使用済みのように薄ら汚れていた。

幾らイケメンで自分に自信があっても、この薄汚れたティッシュを手渡すのは気が引けた。
気色の悪い人間だと煙たがられる可能性すらある。

イケメンには似合わぬ評価である。

俺は、もうしばらく様子を見ようと、黙っていると、その子はハンドタオルを取り出した。

もはや流す涙はティッシュやハンカチでは、洗い流せないほどの量なのか。
俺はさらに横目で様子を伺った。

ところが、その子はタオルを顔に当てると、涙を拭くわけではなく、鼻に手を当てた。
そして、

ブブブブヒチーン!!

という大音量とともに、鼻をかみ出した。

人目もはばからうぬ大音量の鼻かみだ。

もはや人目を気にしている場合ではないのだろう。

だったら、電車から降りろよ、という突っ込みは無粋だ。
そのようなことも考えられぬほどの深い悲しみなのだ。

俺は、大人の許容で、さらに彼女を温かな心で、見守った。

しかしながら。

タオルは鼻を噛むようには出来ていないが故のトラブルが起こった。

さらに、彼女が鼻をもう一噛みすると、タオルからその愛液とも言える鼻汁が手についてしまったようだ。
しかも溢れて手についた鼻汁を、ツーンと俺の数センチ先のソファにこすりつけて吹きやがったのだ。

その瞬間、俺のイケメンの心も折れた。

隣に座っているのに居たたまれなくなった俺は、車両を変えざる得なかった。。

嗚呼
悲しみよ、
こんにちは

コメント

きっとその彼女はECOの呪縛に囚われているのでしょうね。 
ハンドタオルは洗って最利用。

ポケットティッシュ渡さなくて良かっただけ、
ラッキーでしたな!

2008/02/10 15:45:16 | Jigen

斬丸さんの書き込みペースが上がってます…しかも面白い!負けないで下さい。

2008/02/12 11:48:52 | アベル

>>次元さん
俺の人生もエコに入ってきてます。
今度はエコ呑み会しましょう

>>アベルさん
むむむ。キャバクラから離れている俺には戦う駒が足りないっすね。。
久々に暴れたら、レポート入れまする。

誰か呑みを付き合って下さいな~

2008/02/12 20:30:53 | キャバクラ独眼鉄

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