2008-08-23
サパーに。
最近、若い女の子と呑むのもかったるくなってきて、とあるサパーに通い出した。
サパーと言うのは、簡単に言えば男性スタッフが接客するホストクラブよりも軽い感じの店。
ホストクラブなんかには行く気もしないが、行きつけのそのサパーは、店員の年齢も高く落ち着いた感じで(3人しかいないが)、しかも、店の雰囲気が妙にフリーダムで気に入っている。
客層もバラバラで、
クラブのママやキャストの子、アフター利用の客とキャバ嬢ってのがメインどころの客ではあるのだが、「妖精」と呼ばれる「心が奇麗じゃないと見え ない存在」と茶化されている60過ぎたおっさんの常連がいるかと思えば、ただ者じゃなさそうな韓国人のカップルや、毎度毎度やけに深刻な表情で語り合うま だ若いイケメンサラリーマンの面々(彼らも、なぜか常連)とか様々。
そんなちぐはぐな客同士が、10人は入れば満杯という狭い店内も手伝って、妙に打ち解け合って仲良く楽しめるのだ。
昨夜は、バンコク在住の某社長が帰ってきて連絡があったので、そのサパーに一緒に呑みに行く。
この店いいねえと言いながら、客として来ていた釈由美子似の不思議ちゃん系の人妻(旦那が寝ている隙に遊びに来ているとのこと)と話し込んで連絡先をゲットしたりして、イケナイ恋の予感などを感じたりしていると、
とあるペットを連れた痩せた身体のおっさんが入って来た。
気さくなおっさんでそのペットを客たちに触らせてくれるので、女の子なんかも気軽におっさんに喋りかけたりしていたが、俺はチラチラと腕や背中にモンモン(紋紋)が見えるのを、なにげに要注意とチェックしていた。
しばらくして、だいぶご酩酊になったようで、そのおっさんはお会計。
そのとき、輪をかけて酩酊しながらキャバ嬢をアフターで連れて来たサラリーマンの常連のおっさんが入店してきた。
常連らしく、他の客や店員に挨拶すると、俺の向かいの席に座った。
その直後だ。彼が、帰りがけの紋紋さんのペットを見て、
「おっ!カワイイですね!飼い主と違って」
とKYな冗談を一言。
確かにパッと見は、そのスジの人には見えないような普通のおっさんだったが、初対面で口にする冗談にしては頭が悪い。
カラオケで盛り上がる店内で、この発言に気を止めたものは、この時点では俺しかいなかったようだが、草食動物特有の勘が働き、危険を察知。
予感は的中。
さっきまでニコニコと呑んでいたおっさんの顔が一転。
「てめえ、舐めてんのか?俺を誰だと思ってるんだ?」
と、冗談が聞かない感じでKYサラリーマンに詰め寄った。
距離にして、俺の鼻先50センチでの出来事。
こりゃ、ひと悶着あるね。
とワクワクしていると、
ほんの3秒前まで離れた席でカラオケの合いの手入れたり、カウンタ−で接客したりと別の作業をしていたはずの店員が3人全員、瞬時に二人の間に入っていた。
もちろん、簡単には収まらずに、止められた紋紋さんが、「あのヤロウ、ぶっ殺してやる!」とさらにテンションが上がるのを必死でなだめることに。
しかし、店員の一人が、破損がないように周囲の物を退避。
他の二人が、穏やかにも力強く、絶対に手を出させないようになだめる姿に、感心。
プロの仕事ぶりだ。
結局、紋紋のおっさんをなんとか外まで連れ出したものの、店長は1時間ほど姿を見せず。
店下で相当詰め寄られたようだ。
それでも、戻ってくると、
「さきほどは失礼しました〜!」
と明るい表情で冗談まじりに各テーブルにアタマを下げて回った。
その姿を見て、俺は、
水商売は遊び半分で出来る仕事じゃないな、と悟った。
ホントに大変な仕事だ。

















