2010-06-09

行方不明

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腐れ縁の指名嬢だった子が、突然連絡が取れなくなった。

携帯が「お客様のご都合により・・・」となって繋がらなくなったのだ。

特に口説いてたわけでもないから急に嫌われる理由もないし、その子も水商売以外には絶対に仕事なんて出来ないタイプだったから、どうしたのかと心配になった。

で、共通の知り合いたちに聞きまわった。

他の知人たちも、俺と同じように連絡が取れないと言っていたのだが、その子がヘルプで手伝っていた店のママにだけは、

「1ヶ月くらい連絡が取れなくなる」

とだけ電話があったという。

ただ、理由はいわなかったという。

1ヶ月って何があったんだ?

海外旅行なんて、その子はパスポートも持っていないことは知っている。

病気で入院というのだったら、連絡がつかなくなることもないし、そう言えばいいだろう。

俺は、もしやと思った。

クスリで逮捕されたとか。。。

初犯だったら、執行猶予で拘留1回延長で約1ヶ月で釈放。

まさにぴったり。

まさかとは思うが、そんな憶測に気が滅入る今日この頃。。

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先日。
代々木からの帰宅の総武線で、つり革片手に揺られていると、
目の前のシートには若い女が座っているのが目に入った。

女は、携帯電話をカチカチといじりながら、とても不愉快そうな顔をしていた。
茶髪で細い眉。
知性のなさそうな顔立ちとファッションは、
きっと水商売で生計を立てているのだろう。
そんなことを想像させた。

数駅の間。
女は、せわしなさそうに携帯をカチカチと打っていた。
それから、
彼氏と喧嘩でもしたのか、不愉快な客からのメールでも届いたか、携帯の画面を眺めながら、とても渋い顔をした。

なんだか、
世の中すべてに不満でもあるかのような渋い表情だった。
オレもキャバクラには良く行くが、もしも、お店で彼女が隣に座ったとしたら、その日はとても損をした気分になるだろう。
そんなタイプの子だった。

電車が四ッ谷駅に止まった。
そこで、一人の初老の女性が乗って来た。

「老いたお婆さん」と言うには若干気が引けるが、
腰は少々曲がり、苦労したであろう顔の皺が、歩んできた人生を感じさせるような女性だった。
その初老の女性は、あたりを見渡して席が空いてないのを知ると、仕方ないといった表情でオレの隣に立った。

電車が動き出すと、
隣の女性が軽くよろめいた。

そのとき。
携帯の画面を必死で眺めていたシートの若い女が、目の前の初老の女性に気が付き、躊躇無く腰を上げた。
そして、先ほどまで限界な程にひそめていた眉を下げて、笑顔を見せた。
初老の女性に向けての笑顔だった。
言葉を発することもなかったが、その笑顔のまま、続けて会釈をした。

初老の女性は、「いやいや」といったような風に手で合図する。
それに対して、言葉を発しないながら、さらに深い笑顔で答える若い女。

そして、笑顔とともに、2歩3歩と席から離れていった。
最初は遠慮気味だった初老の女性だが、その若い女の笑顔に押されたのか、感謝を込めた会釈を返して、さきほどまで埋まっていた席へと腰を下ろした。

その一連の光景を、
間近で見たオレが、少しの比喩もなく口にするのだが。
オレが見た、その若い女の笑顔。
わずか数秒の笑顔。

ここ何年もの間、どんな美形の芸能人も、キャバクラの指名嬢も、見たことのないほど素敵な笑顔だったことは断言してもいい。

なんの嫌みもない。
押し付けがましさもない。
そんな笑顔だった。

本当に、
数秒前の仏頂面が、
何故、こんな瞬間に変わることが出来るんだ、
という、女性の奇跡を見たかのような美しさだった。

若い女は、初老の女性が譲った席に座ったのを確認してから、ドアの近くまで移動し、そっと体重をドア近くの手すりに預けた。

そして、なんだかとても疲れたかのように、また眉をひそめて、今度は目をつむった。

とても眠たそうに、若い女は、とても疲れたようだった。

オレは思った。

この若い女は、自身で体重を支えるのも億劫なほどに、
疲労した心身の中、自分の席を譲ったというのだろうか。

さきほどの笑顔を想い、
何だか、頭が混乱している自分がいた。

電車がお茶の水駅に着いた。
オレが乗り換える駅だ。

ふと見ると、
若い女は、変わらず目をつむったまま立っていた。
この先も疲れた身体を起こして、この電車に立っている必要があるようだ。

オレは、その女に、
小さな会釈と、周囲に気づくか気づかれないかの微妙な笑顔を向けて、電車を降りた。

2010-06-03

末期。

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先日。

夜の終電近い時間に、秋葉原から御徒町への道路を歩いていたところ、目の前を歩いていた女性が、段ボールを持った若い男に何やら話しかけられた。

女性は、気味悪いとばかりに逃げ腰になって、男から距離を取った。

男は諦めて、女性から離れ、今度はオレのほうを見て、段ボールの中身を見せながら、近寄ってきた。
そして、男はこう言った。

「八百屋なんですけど、買ってもらえませんか?」

段ボールの中には、いよかんがわずか数個あるだけ。

時計の針はまもなく24時を回る頃。
段ボール抱えながら、人通りも大してない、路上にて誰彼問わず声を掛け、
(値段は聞いてないが)1個数百円程度のいよかんを必死に売る商売。

一体、これは何なんだ??
普段は好奇心で色々聞いてしまうオレだが、理解出来ない不気味さを感じて、その場を立ち去ってしまった。

しかし、数歩歩いてデジャブを感じた。
思い起こしてみると、これってタイとかベトナムとかインドネシアを夜歩きしたとき見たことある光景ではないか。
日本では初体験だが。。

何かの罰ゲームとか、体育会系店長からのいやがらせノルマだとか、色々状況は考えられるが、もしかしたら、日本経済はすでに一般人が思っている以上に過酷な状況に陥っており、下層階級の人間にとっては、前途ある若者ですら、明日の一食のために、プライドを投げ捨てなければ生きていけない時代になっているのかもしれない。

東南アジアの貧困層並の所得層を次々と生み出す日も近いのか。。

自分の人生にも楽観的な要素が次々と消失していく状況ではあるが、それにしても、この光景には、暗澹たる思いになってしまった。

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イケメンが似合うスポーツとは何だろうか?

最近、運動不足があまりにひどいのを実感したので、何かやらねばと危機感を抱いて考えた。

酒飲む以外の友達がいないので、一人でも出来るスポーツであることも必須条件だ。

そんなとき、テレビでちょっと前に見たボルダリングという競技を思い出した。

ただひたすら壁を登る。
それだけだが、イケメンに似合うのではないだろうか。

そう思ったのは、壁を上るからには第三者からは背面に立つことになるからだ。
つまり、顔を他人に見せることなく、イケメンを背中で語れる競技だと思ったのである。
逆説的だが、本物のイケメンや美女はオーラで分かるものだ。オーラで俺のイケメンを感じさせることが出来るのではないだろうか。

思い立ったら吉日。
家から自転車でも行ける距離にジムがあることをネットで検索した昨日、さっそくチャレンジしてきた。

初回登録用に約1000円、1日競技用に約2000円を払って、シューズはレンタル。

中にいるのは若者がほどんどで、ナイスガイではあるものの30代半ばの初心者というのがちょっと恥ずかしい。

しかし・・・

やってみると、これが楽しい。

最初は高所恐怖症もたたって、ビビリまくりだったが、単に腕力だけでなく、知力も必要な競技のため、ルートの開拓を必死になってアタマをひねっていると、自分がいま高いところにいることなんて、まるで忘れて上ってしまう。
若くて可愛い女の子たちが必死でお尻を持ち上げて、頑張っているのも目に優しい。

また、コースが超初心者から上級者まで入り乱れているのだが、初心者コースなら何度かチャレンジしているうちに5メートルくらい上り切れる。

1時間も上ると、腕が死ぬほどパンパンになって、その日は筋肉痛でモノも動かせないようになったが、あまりの面白さに、これは定期的に続けて、いずれは世界大会に出るレベルにまで到達してしまおうかと思ったりもしたのである。

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昨夜、ちょっとイヤなことがあって歌舞伎町はギラギラガールズでヤケ酒をぶちこいてしまった。

テキーラが効いたようで、とりあえず、その場だけは癒された。

ここには週1回くらいのペースで顔を出しているが、まあ他にも常連は多いようだ。

ほぼ毎日来ているおっさんもいるという。

しかし、俺は今年に入ってからこの店を知った身だが、お店の立ち上げ当初から在籍している子に聞くと、昔とはだいぶ変わったという。
昔ながらの常連は来なくなったというのだ。

なんでも、この店は異常に弾けたコンセプトでありながら、客層はサラリーマンが中心。

当然、彼らが指名するのは普通っぽい子。
店の本来のコンセプトであるビッチでアブノーマルな女の子たちは頑張っても、指名には繋がらず、何人も面白い子たちが辞めてしまったという。もちろん、店としても人気のあるノーマルな子たちを採用するようになる。

店としては、当然の営業方針であるが、個人的には、お店のテーマ曲でも歌われるような、 

「行き場のない女たちが集う店」

というコンセプトは残して欲しいと思った。

客だってサラリーマンだけじゃなく、俺のような行き場も、未来もない男たちだっているのだから。

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先日。

ある女性と酒を飲み交わしていて、こんなことを聞かれた。

「風俗に行ったことある?」

この質問は初めてではなく、過去に4、5回ほど女性から受けたことがある。
この回数が多いか少ないかは分からないが、俺はこの質問を受ける度に首をかしげてしまう。

なぜなら、独身既婚者を問わず、30歳を過ぎた大概の男にとってこの質問は、

「今までパンを食べたことあるか?」

と同じほど、『ジョジョの奇妙な冒険』のDIOでなくても答えることにバカバカしい質問であるからだ。
せめて、

「SMクラブで全裸に剥かれて浣腸された挙句、ベランダに放置プレイされたことある?」

とでも聞かれれば、遠い目をして記憶を遡り、「ある」とか「ない」とか答えることも出来るが、
この質問は、「喫茶店に行ったことある?」とか「電車に乗ったことがある?」ほどに抽象的で意味のない問いに思える。

だけれども、1度ならずとも、3人、4人と聞いてくる女性がいるわけだから、俺のほうも、はぐらかしてばかりはいられないと思って、こう答えた。

「あるわけないだろ」
×××

鼻で笑わないで欲しい。

決して、ウソは付いていない。

世の中には、電車に乗る必要のない身分の者がいたり、完全主義に和食な人間がいることを知らしめてあげることも時として必要だということである。

だけれども、困ったことに、この質問に否定してしまうと、いつも、

「えー! じゃあ、そのテクニックはどこで覚えたの? いっぱい女の子とエッチしてるんでしょう? 元はAV男優として名を馳せていたんじゃないのー?」

と嫉妬の混じった突っ込みを受けてしまうのだから困ったものだが、もしかしたら、この突っ込みは途中から妄想かもしれない。

で、だ。

何が言いたいのかというと、要は、こういう質問をしてくること自体が、“男と女の錯誤の象徴”ではないだろうか、と思ったのだ。

確かに俺ほどのイケメンナイスガイには、女性たちからすれば風俗など必要ないように思えるのかもしれないが、正直俺は例外として、ほとんどの男にとっては、風俗に行くことと、ルックスや家庭環境、社会的地位に何の関係がない(そりゃ総理大臣がピンサロに行くとは思わないが)

もしも、だ。

ある女性に、美人だからといって、

「なんで化粧するの? 必要ないぢゃん」

と口にする男がいたら、女性はどう思うだろうか?

なんて、女心を分かっていない男だろう、とあきれ果てるだろう。

しかし、口にするかどうかはともかく、男からすれば、この気持ちは時折平気で、もたげてしまうものである。
恋人や、母親、姉妹が外出前のチンタラと化粧しているのに業を煮やして、
「誰も見やしないから、化粧なんていらないよ!」
と思ったことは、男なら必ずあるはずだ。

もちろん、実際にノーメークで出歩く女性もいるし、俺のように骨の髄まで紳士(gentleman)の男もいる。

しかし、それはあくまでも例外中の例外であり、男なら男として、女なら女として、あまりに当然で疑問すら浮かぶことのないような問い、それを一般論で口に出せてしまうということこそが、男と女の埋まらない溝なのではないだろうか。

そんなことを独り酒しながら、ベロベロのアタマで思ったので、また無駄に筆を走らせてしまったわけである。

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天使の都、地上最大の歓楽街・バンコクが大変なことになっている。

デモ隊と政府側との対立が収まらず、現在、ニュースになっている時点で死傷者30人超。

まさに訪タイ時、ほっつき歩いていた場所で、銃弾が飛び交い、果てはホテルにロケット砲まで打ち込まれる始末。

年に数回、この街で飲むことだけを楽しみに生きてきたのに、とてもじゃないがしばらくの間は近づけそうにない。

ここまで荒れる前に去年指名していた女の子から「いつ来るの?I miss u」なんてメールをもらったので、「デモが収まったら行くよ」という返事をしておいたが、実現はほど遠い。

現地の日本人の知り合いからは、つい先日、

「パッポン、人がいないっす。明日はナナをチェックしてきまーす」

なんてのん気なメールが届いていたが、さすがにここ数日は中心街に近づくことすら出来ていないだろう。

嗚呼。

せめて、指名嬢が無事でありますように。。

2010-05-13

ダイニング若

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昨夜、仕事仲間と新宿をうろついていたら、ダイニング若の看板を見かける。

もちろん前々からあった店だが、「高い」「混んでる」などのイメージがあって入ることもなかったのだが、「倒産」のニュースが流れたのに、まだやっているのかと覗いてみる。

するとカードが使えなくなっただけで、新宿の店舗は普通に営業しているとのこと。

これは食べてみるしかないと入店。

中はそれなりに混雑。

破産のニュースは宣伝効果でもあったのか。

若いお客さんも多い。

思わずメニュー表とともに写メを取ったりして、はしゃいだ後、名物の塩ちゃんこを注文。

安くはないが、思っていたほど値段設定は高くはない。

若い男性店員が具材とともに鍋の用意をしてくれる。 

ところが、その店員が終わる前に無言でいなくなった。

こちらは話しに夢中で気が付かなかったが、ふと見ると、スイッチは「点火」のまま。

あぶねえ。

火は点いていない。

あわててスイッチを切るが、ガスは漏れていなかった。

どうやら、ガス切れに気づいた店員が、新しいガスのスプレーを取りに行ったらしい。 

しかし、前のスプレーは差したまま。スイッチもガスが残ってないとはいえ、「点火」にしたまま。

そんな状態で一言もなく離れるというのはどうなのだろう?

俺は思わず、

「大丈夫か!こんなことだと潰れるぞ!」

と説教をすると、若い店員は「もう潰れてますから」という突っ込みはなく、ただ苦笑いした。

ちゃんこは、普通に美味しかったと思う。

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いま、発売中の週刊フラッシュの激安キャバクラ特集でコラム書いてるんで、無駄に買って読んでみてください。

うーん。

最近ちょっとこういう仕事し ているなぁ。

サイトごと削除しようと思っていたときにブログを誘ってくれたナイトスタイルに感謝かな。

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酒が好きだ。女が好きだ。だからキャバクラが好きだ。

  極めて自然な三段論法によって、キャバクラに足繁く通うようになって、早10数年。かれこれ1000万円近くはキャバクラに費やしてきただろう。

 1000万円と一口に言っても、10年というスパンを考えれば、月に割ったら7万円程度。人によっては、そう大した額ではないかもしれないが、これが年収200万円以下の男だったとしたら死活問題である。
 
比喩でなく、命を削ってキャバクラに通っているとも言えるだろう。
さすがに、そんな愚か者はいないと思いたい。思いたいのだが、鏡を見たら、目の前にいた。俺である。
 食費を切り詰め、光熱費を切り詰め、親の援助に頼り、その他余計な娯楽を捨て去った結果、キャバクラエンゲル係数50%を越える異常な状況で、通い続けている。
 ある意味、苦行の日々を送る禅宗の修行僧と変わらない(気がする)。
 そこまでして、キャバクラに通い続けて、俺は何を得ることが出来たのか?

 この問いに対する答えは非常に難しい。まず、キャバクラに通う目的を結論付けなければならない。

 それは、キャバ嬢とアフターでセックスすることだろうか?
 本気で惚れた指名嬢と付き合うことか?
 あるいは、ストレス解消にでも、その場の雰囲気を楽しむものだろうか?

 この中に答えがあるとすれば、そのどれも得ていない私にとって、10年の歳月を、破滅的な資金とともに無駄に失っただけということになる。
 酒の勢いでアフターに誘っても誰もヤラせてくれない。どんなに指名で通い続けても全く相手にしてくれない。
 かと言って切迫する家計と邪険にされまくりの社会で居場所もないという現状から、とてもじゃないが1セット1万円も出して純粋に酒をただ楽しめれば良いという心境にはなれない。

 俺の指名嬢を見た心ある知人からは、「お前は騙されている」と言われ、また心ない知人からも、「お前は騙されている」と同じことを言われている。

 しかし、俺は黙って、通い続ける。
 いや、黙ってというのは語弊がある。店では騒がしいし、惚れたキャバ嬢にはアタックしまくる。ただ、断られるだけだ。
 あるときは、元指名嬢で店を辞めた子に、携帯代が払えないと言われてお金を貸したきり、連絡が途絶えた。あるときは、彼氏に追い出されて家を失った子が泣きついてきたので、引越しを手伝ったこともあったが、結局何もさせてもらえず、振られた。

 また、あるときは、俺の知人と交際しながら、俺をお店では指名で引っ張り倒し、最後は「気持ち悪い」と面と向かって罵声を浴びせられた。

 我ながら、費用対効果では、これほど無駄なものはないとも言える。
 実際、イケメンのの知人からは、「キャバ嬢を甘やかすな。ときには苦情の一つでも言ってやれ」というようなアドバイスを受けたが、私はそういうことはしたことはない。

何故か?

 その答えは、有名な禅問答にある。
 仏教用語で“公案”とも呼ばれる禅問答に、「仏の道」というものがある。

 ある日、趙州という僧が修行中に、師の南泉(なんぜん)に尋ねた。
「仏の道とは何でしょうか」
南泉は答えた。
「平常心(普段の心)が道である」
「では、平常心が目標なのですね」
「いや、目標ではない」
「目標でないなら、どうやって道を求めるのですか」
「道というのは、求めるとか求めないといった問題ではないのだ」
 

×××

仏をキャバクラに置き換えて欲しい。
まさに、私の心境と同じである。
キャバクラに通うというのは、見返りを求めるとか求めないといった問題ではないのだ。
だから俺は、傍から見ればどんなに騙され、引っ張られ、カモにされているような状況であっても、一度たりとも、店にもキャバ嬢にも苦情を告げたことはない。

ただ、純粋な「平常心」が、俺のキャバクラ道であるのだから。

キャバクラ独眼鉄 http://www.kyabadoku.com 無意味な人生相談、承ります。 無駄な送り先は下記まで。 dokugante@mail.goo.ne.jp