2007-10-27
間抜け。
先日。
仕事で福島に1泊で行ったのだが、間抜けにも、東京の自宅のキーを忘れて来てしまった。
宅配で会社に送ってくれるよう指示したのは良いとしても、その日泊まる宿がない。
仕方がないので妹がいる武蔵小金井の家に一晩厄介になることにした。
が、その前に新宿でこのブログを開設してくれたNスタイルの社長に誘われて打ち合わせ。
数ヶ月前から、乞われてブログを書いているのだが、金をもらっているわけでもないので、3ヶ月のあいだキャバクラの「キャ」の字の日記も書いていなかったのだが、さすがにキレたようだ。
「このヤロウ!!たまにはキャバクラのこと書けよ、コラ!じゃないと奥歯ガタガタ言わすぞ!」
と恫喝されたので、
「ぢゃあ、キャバクラ奢って下さい」
と言うと、ネタの提供代わりに新宿の某というキャバクラに連れて行ってもらう。
ここは、初回フリーで入っても10000円以上という結構な高級店だ。
社長は、さすがは専門の運営しているだけあって、常連なのかあちこちから挨拶されている。
実際の顔も人よりだいぶ大きめなのだが、この店でも、ちょっとした“顔”だった。
しかし、ちょっと前は、こういうところで、それなりに楽しむためのトークを持っていた気がするんだが、どうも最近は年を取ったせいか、こういう店に来ても何も話すこともないし、話したいこともない。
そんなわけで一人目の子には、なんとなく微妙なトークでお茶を濁してしまった。
が、 その後、二人目についた子の胸元に目を奪われた。
Nと名乗るその子は、Hカップというバストの持ち主だった。
しかも、これでセクハラされないわけがないというばかりの、これでもか!というくらいにバストを強調した衣装で現れた。
俺としては、敢えてこの胸の大きさには全く触れずに会話を乗り切ってやろう、と思ったのだが、隣の社長が割って入ってきて、
「キミの凄いねぇ。何カップ?」
と過去に1万回くらいはされたであろうエロ質問を口にする。
しょうがないというか願ったりというかで、胸の話になるが、なんとNはHカップに満足出来ずに豊胸を画策しているという。
目標Kカップとのことだ。
Kというと、
単純にアルファベットを並べても、
A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,L,M,N,O,P,K
と16番目に位置するモンスターバストだ。学術資料となるようなレベルといっても過言ではない。
それ以上、男たちの視線を釘付けにしてどうするんだ、と思いながらも、Kカップになったら、実家で代々受け継がれた大切な巻物を持ってくるから、胸の谷間に挟んで欲しいとお願いすると、バカバカしくも約束してくれた。
まあ、どうでもいいや。
店を出ると、社長に、奢ってもらったお礼に、
「まあ万が一気が乗れば、キャバクラの日記もたまーに頑張ってみるかもしれません。たぶん」
とポジティブな姿勢を示して、武蔵小金井へ。
駅に着くが、中途半端に酒を呑んでしまったため呑み足りない。
このまま帰って妹に気を使いながら、一人酒は虚しい。
誰かこんな時間でも付き合ってくれる奴はいないか、とアタマを巡らすと、そういや、武蔵小金井に住む大学の後輩が、数日前に俺に恋愛相談を持ちかけてきたことを思い出した。
俺に恋愛相談とはいい度胸だ。
さっそく夜中の25時を過ぎたというのにテレフォンコール。
「もうベットの中なんで」というMに、俺は選択を迫った。
「今から言う二つのうちどっちかを選べ。
1、お前の家に俺が行ってデリヘル嬢を呼んで4Pする。
2、今すぐベットから出て、居酒屋で俺と呑む。
以上。」
Mはこういうときの俺が冗談でないのを察知したのか、すぐに駅前にやってきた。
居酒屋に行くと、さっそく彼の話に耳を傾ける。
すると、彼はまず第一声に、
「今、好きな子が出来てアタックしているんですけど、その子が何を考えているのか分からないんですよ」
と口にした。
すぐに、俺は答えた。
「安心しなさい。分からないのはその子に限らない。女なんて全員何を考えているのか分からないし、男だって分からない。あそこの厨房にいる板前のおじさんが休みの日に何を考えているのかも分からないだろう?それどころか1時間後の自分が何を考えているかも分かりゃしないはずだ。ついでに言えば、俺なんて、最近健忘が激しくて5分前の自分が何を考えていたのかも分からないんだから」
Mは、俺の助言に頷きもせずに続けた。
「その子は誘えばいつでも遊びには付き合ってくれるんですけど、真剣に付き合って欲しい、と言うと、いっつもはぐらかされるんですよ。どうしたらいいですかね?」
それを聞いた俺は、こうアドバイスをした。
「どうもこうもない。お前はすでに恋愛という名のレースに出走している。レースの決着が何着だろうと、お前はいま“恋愛”をしてるんだから、それだけでいいぢゃないか。俺なんてなぁ、毎回発走除外だぞ!デートすら出来ねえぞ!レースにすら参加してねえよ!このヤロウ!!羨ましいじゃないか、こんチクショー!!」
そんな俺の的を得たアドバイスにMは、苦虫を噛み潰したような表情をしていたので、たぶん悩みが吹き飛んだのだと思う。
意外にも、過去に俺に恋愛相談を持ちかけてきた男女は多いのだが、唯の独りとして二度相談してきた者はいない。
わずか一回のアドバイスで、全ての悩みが解決されたのだと思うと、我ながら感動を禁じ得ない。
その後、面白くないので、
「まあ、もうその話はいいや。奢るから、キャバクラに行こう」
と誘って武蔵小金井のカラオケがあるキャバクラへ。
そして、
悩み多き若者に幸あれ、
という気持ちを込めて、彼に「泳げ!たいやきくん」を熱唱してあげた。
俺の癒しの歌声を聞いたMが、翌朝には晴れ晴れとした気持ちだったことは想像に難くない。
自重。

















