2011-02-23
伝説のハプニングバー体験
ちょっと前の話になるが、新宿にあるハプニングバーに行ったことがある。
そのときは、好奇心旺盛な知り合いの女の子と悪友の男に連れられて、半ば強引に引っ張られた感が強いのだが、安くない会員料金と入場料を払い、バーの店内に入ると、いきなり全裸もしくは半裸の男女たちの姿が目に入った。中には、完全にバーカウンターのところで、フェラチーオを奏でるカップルもいた。
俺は、その光景を見て、思った。
ここは、養豚所か・・・。
というのも、男女合わせて8、9人が店内にいたかと思うが、4人ほどいた女性たちが全て70キロオーバークラス。
ボクシングでいえば、クルーザー級。
総合格闘技のUFCあたりでなら、ライトヘビークラスな猛者の姿もあった。
音楽が大きく掛かっていたので、ブヒブヒという泣き声までは聞こえなかったが、きっとあちこちで、そんな風な奇声が上がっていたかと思う。
もちろん、俺は女性を容姿で判断したりはしない。
しかしである。
揃いも揃って、豊桜か、清瀬海クラスのルックスの持ち主が、ふんどしこそ締めてないものの、相撲でも取りそうな勢いで、男たちに寄りかかっている姿は、
俺には、甘えているのではなく、土俵の上で「押し出し」を決めているようにしか見えなかった。
そうして、普通だったら興味津々で周囲をキョロキョロして眺めてもおかしくないような破廉恥な状況であるにもかかわらず、視界に入れるのは目の毒だとばかりに、なるべく周りを見ないように慎んでいたのだが、急にあたりが盛り上がり出したので、俺はその方向に視線をやってしまった。
視線の先では、常連らしき男3女2の5人ほどでジャンケン大会が始まっていた。
何のジャンケンだ?
と考えているうちに、「勝った」とか「負けた」とか言い合いながら、ある男はある女性のクンニリングス、ある男は別の女性にフェラーリをさせる姿勢を取り出した。
俺は思った。
ジャンケンの勝ちは、どっちだ?
シャワーも浴びていない潮丸や春日王にクンニリングスをするのが「勝ち」だとは思えないが、琴奨菊と霜鳥にフェラしてもらうことにも「勝ち」だと断言するには些か疑問が残る。
なぜ、こんなカレー味のうんことうんこ味のカレーを食べ比べるようなことを、彼らはわざわざしているのだろうか。
理解に苦しんだ俺は、なるべく目を合わさないように、飲み放題のビールを元を取るかという勢いで飲みまくり、彼らのジャンケン大会も終えた頃にトイレに向かった。
すると、男女共同のトイレの洗面所では、一人の西島洋介山みたいな女性が、必死にズボンに付いた「何か」を洗っている。
さっきまでジャンケンゲームに参加していた女性だ。
どうやら、罰ゲームか、期せずしてかは分からないが、男性の「アレ」が飛び散って、ズボンに掛かってしまったみたいである。
なんとも、しょうもない瞬間にかち合ってしまったものだと思いつつ、用を済ますと、
俺は一言、「大変ですね」と声を掛けた。
女性は、大相撲部屋別対抗歌合戦で熱唱し終わった力士のようなにこやかな笑顔で、
「ここは、初めてですか?」
と聞いてきた。
俺は、紳士の笑みをたたえて、
「ええ。とても楽しいところですね」
と、心からの言葉を口に出すと、彼女は、
「今度は是非、ご一緒しましょう」
と、これまた、張り手を喰らった後の高見盛のような優しい笑顔で、俺を見た。
「それは、是非に」
と笑顔で言いつつ、ついでに、イギリス紳士ばりの社交性を見せつけるために、握手のひとつでもしておこうかと手を差し出しかけたが、彼女が握り締めたティッシュペーパーには、誰のものともしれないアレ(精液)が付いていることを思い返し、俺は思いとどった。
そして、妙な寒気を催したので、トイレを出た勢いで、ムダに飲み続ける友人たちを残して、この店を足早に出たのだった。
















