2010-07-01
リアル
先日。
トラブル続きの仕事に奔走していたところ、4,5年前に会った元キャバ嬢のAという子から連絡があった。
キャバクラを辞めた後にも、連絡をよこす子は過去にも何人もいたが、大概ロクな連絡ではない。
夜への復活の営業を除けば、金の無心か、何かのトラブルの仲介依頼がほとんどだ。
半年前だかにやりとりしたメールでは、アパレル関係の事務職か何かになったとは言っていたが、何か悪い事件にでも巻き込まれたか?
関わらないようにしようとは思いつつも、一応電話に出ると、Aは妙に明るい声で、いきなり、
「面白いことあるの!」
と、口にした。1年半ぶりくらいの電話なのに、そういった挨拶もなく、妙に高いテンションだ。
Aの意外な電話の口調に、思わず気になり、
それは、何?
と聞くが、口頭では勿体つけたように答えない。その代わりに、
「いまメール送るから、後で返信して!」
との言葉。
こんな対応は初めてだったので躁病にでもなったのかという心配と、何かの拍子に本当に面白いメールが送られてきたら嬉しいな、という若干のドキドキ感でメールを待っていると、すぐにメールが届いた。
開くと、そこには、一言。
「ネットでブランドを立ち上げたい!」
と、あった。
×××
なに、これ?
立ち上げたい?
たいって願望?
だから?
返信って何を?
もしかして、俺に手伝えって意味か?
確かに、Aが精神的に微妙に病んでいた頃、無意味にお人よしを見せつけて、何やかんやと相談に乗っていたことがあったが、セックスどころか小鳥さんのチュンチュンキスもしていない間柄である。時間どころか金のかかりそうなことに関わる義理はない。
大体、ブランドと言っても、何のブランドなのか。
どうでもいいほどに、抽象的過ぎる文言である。
女の悩み相談程度なら聞くけど、これは下手に詳しく聞くと長くなりそうだと思い、俺は、
「大変だけど、頑張ってください(顔)」
とだけメールを返して、携帯を置いた。
その後の、Aからの返信はない。
















